宗棍

宗棍
今野 敏/著

今野敏の唐手小説にハズレなし!!!
「玉城が宗棍の腹を蹴り上げてきたのだ。/そのとき、宗棍は咄嗟に前に出ていた。/するりと相手の蹴りをかわしながら、拳を突き出す。それが相手の顔面を捉えた。/さらに夢中で相手のあばらのあたりを打っていた。気がついたら、玉城が倒れていた。」
この引用で、立会が脳内再生された方は読むべし。
工業的に高温高圧で激しく窒素固定するハーバー=ボッシュ法に対して、豆科植物の根瘤細菌はニトロゲナーゼで穏やかに窒素固定していく。
「武道の技の速さは肉体的な速さではない。意識の速さであり、技を出す拍子の速さなのだ。」
至言と思う。
#本

あとは野となれ大和撫子

あとは野となれ大和撫子
宮内 悠介/著

ラノベ政経塾の女の子たちが、異世界でなく、中東で国家運営してみた』です。以上!
重く陰惨になりがちな主題を、根っこはいい人ばかりの登場人物で軽めに料理。
婆さん、ジブリ作品に居てそう(怖い)
#本

ただいま収蔵品整理中!

ただいま収蔵品整理中!:学芸員さんの細かすぎる日常
鷹取 ゆう/著

郷土資料の整理を中心にした、学芸員あるあるの漫画。個人的には燻蒸ネタがツボ。
不思議現象は「異聞」として別立て。それなりにみんな経験してるんだ……
#本

大気を変える錬金術

大気を変える錬金術:ハーバー、ボッシュと化学の世紀
トーマス・ヘイガー/著,渡会 圭子/訳

人口(飢餓)問題の解決も2つの世界大戦もハーバー・ボッシュ法が支えていた。
バーバーとボッシュのバイオロジーを軸に、窒素固定が嘱望された過程から、理論・技術開発、その利用の歴史、そして環境への影響・未来。
btw 自然界の酵素でも窒素同化は難物で、ハーバー・ボッシュ法は今でも現役。凄ぇイノベーションやったんたなぁ。
#本

表象されるプロレスのかたち

表象されるプロレスのかたち:多様化する眼前のエンターテインメント
諸井 克英/著

紙のプロレスを越えて、経験則を論理化することは、企業家していくプロレス団体には必要かも…
現地調査による数値、著作撮影による写真…。ようするに観に行ってたんやね(笑)
#本

独学のプロレス

独学のプロレス:なぜ究極龍は世界で賞賛されたのか?
ウルティモ・ドラゴン/著,小佐野 景浩/著

ネガチブな部分は「カンが…」「危機管理能力が…」と濁しつつ、校長先生繁盛記(笑)
必殺技とSNSの使いどころについては、ゴールデンタイムのプロレス時代の感覚かな?という感じ。個人的には別の高木三四郎の論に一票。
#本